「これまで知らなかった世界に出逢えるきっかけがここにある」20周年を迎えたギタリスト 前田智洋さん

最終更新日2021/4/21

Interview Summary

「かつてこんな美味しく感じた〇〇はなかった」というような経験がある人も多いと思いますが、「これまで知らなかった世界」に出逢えるきっかけが沢山あるシステムなのではないでしょうか。


前田 智洋


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ギターを始めたきっかけと、それ以降の活動を教えて下さい

僕の両親はかなり厳しくて(笑)、ゲーム・漫画・TVは禁止、という家で育ちました。両親はクラシックの音楽家でしたが、僕はずっと音楽が嫌いで(笑)お小遣いもなかったですし、CDも一枚も持っていませんでした。

17歳の時にアルバイトで得たお金で初めてCDを買い、そのあとにギターを買ったのが人生を180度変える事になりました。

高校を出てそのまま音楽の専門学校へ行き、19歳でプロ活動をスタートし、22歳で渡仏。30歳で帰国。以降は東京を中心に、年に数回は全国ツアーをするなど自分のプロジェクトや他のミュージシャンのサポート演奏など、各地で演奏しています。


パリでの音楽生活で、最も印象的だった出来事は何ですか?

多感な20代の殆どをフランスで過ごしたので印象的なことは沢山ありましたが、その中でもとりわけ印象的だったのはフランスで一番有名なホール「パリ・オランピア劇場」の公演とパリでの野外フェスで4万人の前で演奏した時のことでしょうか。

メンバー、スタッフだけでなく、友人やファンを含めて「みんなで夢をみている」という感じがしていた素晴らしい時期だったと思います。

遠方からも何百人とファンが駆けつけてくれました。

オランピア劇場の時は、10歳の女の子が初めて足を運ぶライブで、2階席の一番前で最後までずーっと手を振ってくれていたのは今でも覚えていますね。


前田さんが思う、ギターという楽器の魅力を教えて下さい。

ナイロン・アコースティック・エレキなど楽器の種類が沢山あるのと、個々の楽器によっても様々な音色があるのが大きな魅力ですね。そのお陰で世界中にかなりの数のギタリストがいますが、みんなスタイルが全然違いますよね。

あと、自分でギターを弾いているととても繊細な楽器だな~と感じます。指先から音になって伝わる温度感、タッチ感はギターという楽器の大きな魅力ですね。

そういった魅力を生で感じられるライブは、またギターを一番楽しめる場面の一つだと思います。


今回のツアー 「20 years, and music.」への思いを聞かせて下さい。

音楽嫌いだった少年が、音楽への情熱を持ってから20年が経ち、まだその情熱の灯火が消えていないのは本当にラッキーだなぁと感じています。

それは、音楽が結びつけてくれた人たちのお陰で、これまで出逢ったことのなかったような「温かい人」「魅力的な人」「面白い人」と会う事ができ、「知り合い」が「友人」になり、「親友」になり、そして「家族」みたいな存在になっていくようなたくさんの素晴らしい縁がありました。

そのような特別な人をイメージして描いた曲や、情熱が生み出したドラマみたいなストーリーを描いた曲なども多くあります。

この20年を振り返るにあたり、演奏したい曲がありすぎてまだ迷っているのですが、いずれにせよツアーではヴィブラフォンの山本玲子さんと共に紡ぐ「世界でここにしかない音」を感じて頂ければ嬉しいなと思っています。


どんな方に聴きに来てもらいたいですか?

僕の曲は歌詞はないのですが、それぞれにストーリーがあるものばかりですので、来て頂いた方にとって「景色の見える音楽」になれば嬉しいなと思います。



Sonoligoをどのように使っていますか?

使うのは今回が初めてになるのですが、これまで触れてきた音とはまた違う「音」に触れて頂くきっかけになって頂ければ嬉しいなと思います。


音楽家を志す人に、何かメッセージがあればお聞かせ下さい。

僕の生徒さんにはよく言っているのですが、難しい事をせずとも、たった一音だけでも「これが世界で一番カッコいい」という音が出せれば、それに共感してくれる方は必ずいると思います。

音楽家を志す人でなくても、その一音が作る事ができれば音の楽しみ方が更に増えるのではないでしょうか?


今後の夢や目標があれば教えて下さい。

世界中で僕にしか出せない音がある、と感じて頂ける人が増えて欲しいですね。

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